とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 下野市立こがねい保育園 種別 保育所
代表者氏名 保坂 浩子 利用人数(定員) 71
所在地 〒329-0414
下野市小金井1249-1
TEL 0285-44-3377
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成29年10月2日(契約日)~ 平成30年3月30日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (今回が初回)
■総評
◇特に評価の高い点
1 懇談会など保護者と連携を図りながら保育が行われています。
本園では、保護者と連携を図るためのさまざまな取り組みが行われています。
毎年6月には「個人面談」を実施し、さらに今年度からは一日保育士体験参加者との「個人面談」も実施しています。
日々の保育活動については、連絡帳や送迎時、口頭での連絡が多い中で、本園ではホワイトボード等を用いて活動の様子を伝えています。朝の登園時に各クラスに立ち寄った際に、保護者はクラスのホワイトボードに書かれてある、前日の様子を確認することができます。4歳児クラスでは、大きめのスケッチブックに記載してあり、以前の出来事も振り返り見られるようです。さらに、「きょうのえほん」として、日中読んだ絵本の現物と、横には概要がホワイトボードに記載され、保護者に伝えられていました。
給食についても、保護者の要望に応え、保育参観での給食試食会を開催したり、栄養士が給食の献立の写真を撮影し、各クラスに順番に写真を掲示して保護者に伝えています。
このようなさまざまな取り組みによって、保護者の理解が一層進み、今後もさらに連携のとれた中で保育が行われていくものと感じます。


2 発熱など体調の変化に迅速な対応が行われています。
訪問調査日に、早朝保育で一人の子どもが急に激しく咳き込む状態になりました。実際には嘔吐はありませんでしたが、嘔吐する場合も想定し、すぐに他の子ども達を隣のクラスに移動させました。出勤したばかりの職員もすぐに駆け付け、手伝っています。急いで移動しているものの、子ども達を不安にさせることのないよう、やさしい言葉遣いで誘導していました。
元のクラスでは、ティッシュを片付け床を消毒するなど迅速に対応がなされていました。咳き込んでいた子どもは、少し時間が経つと落ち着きを見せ始めました。
体調変化に迅速に、丁寧に対応していることを実感した出来事でした。

3 広い園庭と自然環境の中で保育が行われています。
保護者の意見として、広い園庭でたくさんの外遊びがのびのびと行われ、食べ物や花、虫など、園でいろいろな物を育てていることなどが高く評価されています。
広い園庭では、さまざまな遊びが行われ、夏(5~10月)の間は遊びに応じて裸足になっています。年齢別に体力づくり年間計画が策定されており、プールを含め、リレー、マラソン、戸外遊びなど、暑さ・水分補給などに配慮し、元気に安全に取り組めるよう計画・実施されています。
また、園庭の一画やプランターを用いて、子ども達はたくさんの野菜を栽培・収穫しています。種をまいて、水をやったり、草を取ったりしながら観察し、2歳児はナスや枝豆、3歳児はオクラやシイタケ、4歳児はキュウリやニンジン、ホウレン草など、5歳児はスイカやいんげん、えのきだけを栽培・収穫しました。
隣接地に借りている畑ではサツマイモを栽培し、3歳以上児で収穫しました。収穫した野菜は、給食の食材となったり、焼き芋として食べたりと、豊かな自然のもとで、食への関心を高める取り組みが行われています。
◇改善を求められる点
1 理念を深く理解する取り組みが望まれます。
こがねい保育園は理念を「入所する子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場をつくる。」「命を尊び、自然を愛し、心身ともに健やかに育てる。」と掲げ、これらの理念のもとに4つの基本方針、3つの保育目標が設定、明文化されています。これらは各クラスや事務室などに掲げられ、職員や保護者は日常的に目にすることができるようになっています。また、園を紹介するリーフレットや「入園のしおり」、保育課程などに明記し、保護者へは、新入児オリエンテーションで説明し、周知を図っています。
今回実施した職員アンケートの結果をみると、「法人又は事業所の理念や方針について会議や研修で取り上げるなど職員の理解を深める取組を行っていますか。」の問いに「できている」との回答率は低くなっており、理解を深める取り組みが望まれます。

2 専門性を活かした地域の子育て家庭に対する支援が求められます。
本園の4つある「基本方針」の1つに「専門性を生かし保護者及び地域の子育て家庭に対する支援を行う。」と定めています。
「保育課程」の「保護者・地域への支援」には、「実習生、職場体験の受け入れ」や「児童館親子教室 受け入れ」、「個人面談」、「ファミリーサポーターの研修受け入れ」、「保護者からの育児相談」と記載されています。また、「地域への行事参加」としては「ふれあい福祉運動会参加」と「敬老会参加」が記載されています。
しかし、本園が持つ保育士や栄養士などの専門性を活かした地域への支援は、現在の所、ほとんど行われていないのが現状です。地域の子育て家庭における状況を把握したうえで、地域に適した専門性を活かし、支援に取り組んでいくことが求められます。

3 臨時職員の業績、能力を評価する何らかの人事評価制度の整備が望まれます。
本園は正規職員7名、臨時職員11名、合計18名の職員により運営される園児数72名の本市立保育園のなかで2番目に大きな保育園です。正規職員と臨時職員の比率をみると臨時職員が61%を占め、園の運営において大きな部分を担っています。
職員の人事評価については、その実施規定、マニュアル、システムが整備され、評価者研修も行われ、着実に、また詳細に実施され、職員の配置、処遇、また育成の面に反映されています。しかし、これらの人事評価制度の対象は正規職員だけであり、臨時職員は対象外になっています。
臨時職員は半年毎の契約になっており、契約更新の際に個人面談が行われています。今後の就業継続の意向、保育士としての実績、反省・目標、自分の強み・弱みなどの自己評価の申告が行われています。しかし、臨時職員といっても契約更新により雇用期間が長くなっている職員も多く、また、臨時職員が園の運営に大きな部分を担っていることから、臨時職員の実績、能力を最大限に生かすためにも、臨時職員に対する何らかの人事評価制度の整備が望まれます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回初めて第三者評価を受審し、本園の現状を振り返り、どこに課題があるのか明確になりました。理念、基本方針を共通理解し、全職員で改善点に取り組み、福祉サービスの向上につなげていきたいと思います。
子どもを中心に保護者との相互理解を図るよう努め、職員の専門性を生かし、地域に適した保育園を目指していきたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。