とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 InternationalSocialServiceCultureCenter
■施設・事業所情報
名称 日光市立せせらぎ保育園 種別 保育所
代表者氏名 渡部 ゆかり 定員(利用人数) 39
所在地 〒321-1262
日光市瀬尾81-2 
TEL 0288-21-2271
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和6年5月23日(契約日)~ 令和7年1月9日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (2021年度)
■総評
◇特に評価の高い点
 年齢により子どもが興味を持った遊びが楽しめるよう室内の環境を工夫し、絵描きやままごと等の静の遊びと体を使った動の遊びに分けたコーナー遊びなど、主体的な活動ができるようにしている。戸外では身近な自然に触れ合うコーナーやサーキット遊び、運動遊びを設け、子ども一人ひとりが自発性を発揮できるよう援助している。当園では、活動テーマを「運動遊びでからだ力UP!」と決め、年齢に応じた活動や異年齢児と一緒の活動を通して心身の成長に取組んでいる。朝の打合せでは、当日の戸外遊び時間を十分確保するための打合せも行っている。園周辺の恵まれた自然環境を活かして園外散歩で身近な自然に触れたり、様々な人と関わって社会体験が得られる機会も設けている。
 アレルギー対応ガイドラインに基づきアレルギー児への対応は、医師の診断と管理栄養士の指導により、職員、保護者との連携を密にして行っている。食物アレルギーへの対応は、市担当課から保護者に対応食の流れの文書を配布し周知を図っている。毎月、保護者、職員、調理員、管理栄養士が献立表を確認し、アレルギーの状況を把握している。給食は、担任が責任を持って受け取り、受け渡しの際チェック表に記入して確認している。食事は一人ひとり別のトレイ、食器で提供し、テーブルも別にしている。アレルギー児に必ず1名がそばについて安全を確認している。調理室の前には、アレルギー食を掲示し全職員が確認できるようにしている。慢性疾患についても職員間の対応の仕方を共有している。職員は、各機関で行われているアレルギー研修(エピペンの使い方)に1名以上参加し、研修後に園内研修を実施し全職員が共有している。
◇改善を求められる点
 ボランティア受け入れやマニュアルは作成されていない。学校教育施設・体験教室の学習等への協力は、社会福祉施設に関する知識と専門性を有する地域の社会資源としての役割を担っており、受け入れにあたりオリエンテーションの実施や手順の流れ、子ども・保護者への事前文書通知や掲示板連絡、職員への周知の手順や流れができている。今年度も中学生のマイチャレンジ(職場体験)、高校生のインターンシップへの協力を受け入れる予定であり、ボランティア受け入れについて、登録手続きや事前説明等が記載されたマニュアルの整備等が期待される。
 保育室の温度・湿度は管理表により、換気、採光に気を配り適切な状態に保持している。保育室、遊具、玩具等の消毒は定期的に実施して衛生管理に努めている。室内は、狭いのでパーティションやコーナークッションを使って子どもが安全に遊べるよう配慮している。また、各室に畳やマットを配置し、安心してくつろげる環境にしている。手洗い場・トイレは仕切りやベンチを用意して子どもが安心して待てるようにするなど工夫をしている。室内、園庭の遊具、用具も配置等の工夫をして安全に過ごすことができるようにしているが、それぞれの場所が狭く危ない場面もあるため、子どもたちが自由に安心して過ごせる環境が望まれるが、今年度末に当園は移転をする計画であり、新たな施設が子どもたちにとって生活にふさわしい場として、心地良く過ごせる環境となるよう期待したい。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 二日間にわたる訪問調査の全般において丁寧な説明と聞き取りをしていただき保育を振り返る学びの多い機会となりました。
 保育内容では、大切にしている生活や保育実践、特に地域の恵まれた環境を生かしたあたたかい繋がりを高く評価していただけたことやお褒めの言葉は、保育を行う上で大変励みになったと共に保育の質の向上に繋げられる貴重な経験となりました。
 今回の受審でご指摘のありましたボランティア受け入れマニュアルの作成について、現状、ボランティアの受け入れに特化したマニュアルは作成されておりません。しかし、保育実習受け入れマニュアルの中にボランティア受け入れについて組み込まれており、それに従い運用しています。現実的にボランティアの受け入れ実数は少ない現状ですが、今回のご指摘を真摯に受け止め、市保育課と協議したうえで検討していきたいと思います。
 来年度より新園に移転するため子どもたちがのびのびと安心して過ごせる環境が整います。職員は今回の評価を糧に新たな施設でも子どもたち一人ひとりと向き合いながらあたたかな保育に努めていきたいと思います。最後になりましたが、評価してくださいましたI.S.Cの皆様、アンケートにご協力くださいました保護者の皆様には心より感謝申し上げます。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。