とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 栃木市はこのもり保育園 種別 保育所
代表者氏名 新村 広美 利用人数(定員) 161(130)
所在地 〒328-0075
栃木市箱森町36-31
TEL 0282-23-4827
■実地調査日
平成25年11月11日(月)
■総評
◇特に評価の高い点
1.安全な食事の提供のために細心の注意が払われています。
安全に食事を提供するために、本園では何重もの確認体制をとり、子どもに提供されています。
毎月の喫食状況や調理方法等を反省したものを市内全園が持ち寄り、市の給食会議に報告・検討し、翌月の献立表が作成されます。
園では年齢等に応じて食材の切り方や調理方法を工夫しており、毎食、園長等の検食が行われ、必要に応じて改善を指示します。それと同時に各クラスの担当職員も子どもにとって適切な大きさかなどの確認をし、その結果を園長に報告し、必要に応じて改善が指示されます。訪問調査日にも一部クラスで切り方を変更する指示が出されていました。
離乳食やアレルギー食については、保護者に家庭での喫食状況や代替食の確認をし、保護者の承諾を得た上で提供することとしています。アレルギー食では配膳する際も、他の子どもと混在しないよう、食材等を記載したメモと一緒に専用トレイに乗せてクラスに運ばれ、担当職員が確認したうえで、クラス担任に報告の上、子どもに配膳されます。また、誤って他の子どもの食材が入らないよう、少し離して席を設けていました。配膳室にはその日使用したマヨネーズの袋が貼ってあり、卵を使用していないことを職員も確認できるようにしています。
このように、食事の提供には何重もの確認体制をとり、細心の注意が払われた上で提供されています。

2.園全体での情報の共有化のもと改善活動に取り組んでいます。
園の主要な会議には、毎月行う職員会議、給食会議、カリキュラム会議、毎週行う打合せ会議、行事の際に適宜実施する行事打合せ会議などがあり、これらの会議において、園全体の伝達事項や、子ども一人ひとりの状況などが話し合われており、多くの職員が参加し協議することで、園全体で情報の共有化を図るとともに、改善活動につなげています。
朝夕の子どもの送り迎えの際には、当番職員が保護者とのやり取りを記録し、その記録を各クラスに配ることで、確実な伝達が行われていることを確認することができました。この申し送りの方式や、各クラスが毎月気づきや振り返りをおこなう「プロミスカード」活動は、これまでの反省を踏まえ、今年度より取り組み始めた活動の一例です。
また、職員の状況等に応じて研修への参加が行われていますが、研修内容は記録に残され会議で報告するとともに記録を回覧しており、ここでも確実な情報の共有化への取り組みを見受けることができました。
このように、これまでの反省を踏まえ、全職員が共通認識のもと、さまざまな改善活動に取り組んでいます。

3.複合施設として絆や結びつきを深める活動が行われています。
本園は、「コミュニティセンター」や「子育て支援センター」、「ファミリーサポートセンター」、「児童センター」とともに、複合施設『とちぎコミュニティプラザ』の一画にあります。これら施設とは定期的に話し合いの場が持たれており、情報交換や交流活動が行われています。
周辺の自治体で組織される「第5コミュニティ」とは、“文化祭”をとおして交流が持たれています。旧市内の老人スポーツ大会での交流もあります。「子育て支援センター」は、20組前後の保護者と子どもが日々利用する、市内で最も利用者の多い支援センターであり、日々園庭の利用を提供するなど、保護者・子どもと園児が交流する場面もあります。また、最近では一時預かり希望が多くなっている状況を踏まえ、「ファミリーサポートセンター」等の利用も紹介する、といった施設相互の助け合いも可能となっています。2階の児童センターには卒園した小学生が来ることもあり、卒園児との交流の機会ともなっています。
様々な方々が利用する複合施設の特徴を活かした交流活動をとおして、園児の絆や結びつきを深める活動が行われています。
◇改善を求められる点
1.プライバシー保護に対する園全体としてのさらなる取り組みが求められます。
職員一人ひとりが利用者のプライバシー保護に気をつけた対応を行っており、それが保護者の高い評価となって表れています。現在、市の条例に基づき実施しているところですが、プライバシー保護に関しては年々重要視されつつあることから、園として確実に実施していく取り組みが必要です。重要資料等の保管・使用等に対する記録や、子どもの写真等利用する際の保護者への承諾など、園全体として規程を定め、より慎重に取り扱っていくことが求められます。

2.保護者への情報の伝達などの丁寧な対応をさらに工夫することが望まれます。
園内の様々な活動を見直し、改善活動に努めている様子が見受けられます。利用者(保護者)アンケートでは、「発熱やケガ等の際の対応」や「プライバシー保護」、「子どもの状態や育ちについての相談への対応」などは特に高い評価となって表れています。
しかし、「不満や苦情を第三者委員に相談できることの認知度」、「給食やおやつのレシピ紹介など家庭での食育の実践」、「発達や育児について懇談会等を開催し、園と保護者が共通理解する取り組み」などは、あまり高い評価ではない結果となっています。
これらの取り組みも、園では既に実施している内容です。調査時期が年度の早い時期であったことから、現時点では保護者の評価はもっと高くなるとも考えられますが、この結果を真摯に受け止め、より保護者に理解してもらえるよう、取り組みを工夫していくことが望まれます。

3.より快適な保育環境を確保するために、一層の取り組みの充実が望まれます。
1歳及び2歳児の保育環境を整えたことにより、年長児は多少不便な2階にクラスが配置されることとなりました。建物として大きさには制限があることから、やむを得ない判断であり、年長児の利用に際しては荷物置場や遊戯室に利用するなど、工夫を凝らしていますが、より快適な保育環境に向けての取り組みが期待されます。
また、街中にある園であるからこそ、自然・動植物との関わりなどにさらなる工夫がなされることが、より望ましいと思われます。室内環境についても、設定室温を定めるとともに定期的に室温や湿度を計測するなどにより、より快適な室内環境が確保されると思われます。
快適な保育環境の確保に向けて、年長児の利用や自然や室内環境など、一層の工夫ある取り組みが望まれます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回の第三者評価を取組むことで改めて園並びに個人の保育や活動を分析し、振り返りをするきっかけになり、保護者ニーズの把握もできた。また、調査を通して見えていない課題に気づかせてもらい具体的な方向付けが出来た。誤嚥事故以降、事故の原因、背景などを分析し、対策と改善をすすめ、子どもや保護者にとって安全・安心な保育環境を整え、社会的信頼を得るために職員一丸となって取り組んできた。研修や会議を通して職員の資質向上や情報の共有化を図りながら、幾重も討議、確認の作業をしてきた。保護者の多様な声を真摯に受け止め、開かれた保育を目指したことに励ましのことばをいただき、勇気と意欲につながった。今後も引き続き、子どもの最善の福祉と保育サービスの質の向上に向け、「気づき」「振り返り」を意識づけながら、全職員が共通認識をもって課題の改善に努めていきたい。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。