とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 宇都宮市泉が丘保育園 種別 保育所
代表者氏名 大塚 淳子 利用人数(定員) 175(150)
所在地 〒321-0952
宇都宮市泉が丘6丁目8番12号
TEL 028-661-2717
■実地調査日
平成27年11月10日(火)
■総評
◇特に評価の高い点

1.地域との連携・交流を通して保育活動を実践するとともに、保育のプロとして地域子育て支援に大いに貢献しています。
本園は、「理念」を始め「保育方針」、「保育課程」において、「地域との連携」を位置づけ、地域との係りを大切にして保育活動を計画的に実施しています。近隣の高齢者施設には毎月2回訪問し、高齢者とのふれあいを楽しんでおり、毎週水曜日(10~12時)は園庭開放を行い、秋のミニ運動会では、園児とともに地域の親子が触れ合いながら、運動遊びの機会を提供しています。また、本園のある泉が丘小学校地域は、地域コミュニティ活動が活発に行われている地区であり、本園も「泉が丘小学校地域協議会」に園長が委員として参加し、地域の問題や課題について意見交換を行ったり、防災訓練などの地域活動にも参加しています。また、地域全体に「園だより」を回覧し、園の様子や夏祭りのお誘い、子育て相談などの地域支援活動を案内しています。回覧を見た保護者から電話が来て、子育て相談を行った記録も確認できました。本園は地域との関係を大切にし、交流・連携を通して保育活動を行うとともに、保育のプロとして地域の子育て支援に貢献しています。

2.食育に関する丁寧な取り組みが見受けられます。
本園は北園・南園のそれぞれに園庭があるものの、大きな菜園をつくることは難しい環境にあります。しかしながら「栽培スケジュール」に基づき、じゃがいも、ささげ、ゴーヤ、オクラ、なす、ピーマン、きゅうり、二十日大根、おもちゃかぼちゃ、さつまいも、大根、玉ねぎ、えんどう、人参など10種類を超える作物を栽培しています。大根は肥料袋に土を入れて栽培しており、大きな葉が十分な成長を思わせるものでした。育てた野菜は放射能に関する安全検査を実施した上で給食にも使用されており、「収穫した野菜でカレーを作ろう」との合言葉は子どもにとって、何よりワクワクさせるものではないでしょうか。また、一部は家庭にも持ち帰り、調理して食べてもらっており、保護者が回答した「野菜持ち帰りカード」を見ると、喜んで食べる様子が伺われ、楽しみながら食育が行なわれていることを実感しました。
この他通常の給食でも、雰囲気を変えてテラスや庭で食事をとったり、バイキング形式の食事を取り入れたり、プレート皿を使用して食事をしたりと、楽しみながら食に関心を持つようにと様々な工夫がなされています。
また、家庭に対してもその日の給食サンプルの展示や、人気メニューのレシピ紹介、親子調理体験なども実施しており、園と家庭が一体となって食育に取り組んでいる様子が伺えます。

3.保護者との連携のために様々な工夫がなされています。
保護者との懇談の機会は、年に1回開催される個別懇談会や、保育参加、ミニ運動会などの保護者参加の行事などいろいろありますが、それぞれにおいて取り組みの工夫がなされています。
個別懇談会では事前にアンケートを保護者に記載してもらい、それをもとに話し合いを行うことで、より有意義に懇談ができるものと思われます。ミニ運動会では「育児について」の講演会をセットで開催することで、少しでも育児に関する不安や悩みを解消しようとする姿勢が伺えます。また、ミニ運動会等ではアンケートも実施し、保護者の観点からの気づき等を今後の参考にすることとしています。
また、保護者との連絡で最も重要なのが日々の連絡であり、連絡帳(連絡ノート)や朝晩の送迎時が重要な機会となります。連絡帳では園での子どもの様子を写真で伝えることが度々見られ、普段は園に来られない保護者にも、子どもの笑顔等の写真を見ただけで園での様子を窺い知ることができると感じました。また、朝晩の送迎時には、担任の保育士以外のすべての職員が対応できるよう、「健康チェック表」で確認し、発熱等の重要な事項を保護者に伝え、そして聞き取り、記録することで、全体の情報共有を図っています。
このように適切に、また、理解しやすいように工夫をしながら保護者との連携に取り組んでいる様子が見受けられます。
◇改善を求められる点

1.嘱託職員をも含め、職員の個々の目標を明確にし、目標達成のための研修プログラムの整備が望まれます。
職員の教育・研修については、アクションプログラムにより市としての研修の基本姿勢が示され、それをもとに職能別、職種別に研修プログラムが組まれ、年間のスケジュールに従って着実に実施されています。
しかし、今回の職員調査結果をみると職能、職種によって回答に乖離がみられます。短時間保育士などのいわゆる嘱託職員の「できている」との回答は低く、特に職員研修、人事考課についての評価は低くなっています。本園の運営に嘱託職員は大きな役割を担っており、それらの資質向上は園の保育サービスの質向上に大きく係っています。嘱託職員の個々の目標を明確にし、目標達成のための研修プログラムの整備が望まれます。

2.園内の環境整備にさらなる工夫が望まれます。
本園は昭和42年に開園し、平成10年に改築、その後平成14年には北園を増設しており、市街地・住宅地の中にある園として、園児の増加とともに施設の拡張を行ってきました。北園と南園とに分かれていることや、児童数の変化などに対応してクラス配置などを工夫してきたことを伺いました。
各保育室内はロッカー等によりきれいに整理されていますが、午睡のための布団を収納したコンテナが通路に置かれていました。また、入所を希望する子どもの受け入れに柔軟に対応するために、ホールを保育室として使用することになったことから、ホールのピアノは現在、玄関ホールに置かれていました。さらに、訪問調査日は雨天ということもあり、洗濯したタオル類を通路に干している状況も見られました。
通路幅は比較的広く、通行に大きな支障はないものの、より快適な空間として施設を利用するために、空間の利用の仕方や配置、備品関係の整理の仕方について、工夫が望まれます。

3.苦情解決の仕組みの周知や意見の吸い上げに、もうひと工夫が望まれます。
保護者との情報交換、連携は、質の高い保育を実践するために重要であり、日頃の情報交換、連携の手段として家庭連絡帳があります。連絡帳には子どもの様子が具体的に記載され、時には写真が貼り付けられ、十分機能していることが伺えます。また、保護者が気軽に相談・意見を述べやすい環境づくりに努めており、出された意見は迅速に担当主任、園長に連絡され、朝の朝礼などで取り上げられています。
相談、意見の内容によっては、直接言い難いことを、また園への苦情を申し出る制度として第三者委員制度があり、ご意見箱があります。本園においても、重要事項説明書に第三者委員制度を明記し、保護者に説明するとともに、玄関に掲示し周知に努めています。また、ご意見箱も廊下に置き、意見の吸い上げ体制を整えています。しかし、今回実施した利用者調査結果では、必ずしも第三者委員制度の周知が図られているとは言い難く、また、ご意見箱も有効に機能しているとは言えない状況にあることから、もうひと工夫が望まれます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
 今回の第三者評価受審では、書類の保管や保育室内の環境整備など、改めて見直すとともに、全職員が日々の保育を振り返り、保育のあり方を改めに見直す良い機会となり、本園の特徴や保育士としての専門性を再認識することができました。
評価された事項はさらに充実・継続し、改善点につきましては、組織的に取り組み、共通認識のもと保育の向上に努めてまいります。
今後も地域に根ざした保育園として、本園の特徴を生かしながら、保育サービスの向上に努めてまいります
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。