とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 マ・メゾン光星(生活介護) 種別 生活介護
代表者氏名 西部雅昭 利用人数(定員) 105
所在地 〒329-3224
那須郡那須町大字豊原乙1189
TEL 0287-77-1013
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成28年5月6日(契約日)~ 平成28年11月8日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (栃木県では初回)
■総評
◇特に評価の高い点
●理念や基本方針に基づく、一人ひとりの命を尊び、人格を大切にした支援
法人創設理念である「慈生会の誓い」や創立者フロジャック神父の言葉をパンフレット、ホームページ等に掲載して周知するとともに、毎日の職員朝礼で「慈生会の誓い」を唱和、施設内各所に掲示するなどして日常的にその周知が図られている。「慈生会の誓い」には、「一人ひとりの命を尊び、人格を大切にします」という文言が記され、この理念がマ・メゾン光星の運営理念や運営方針にも貫かれており、利用者を尊重する支援の方針は「支援者のミッション」等で具体的に示されて、職員の行動規範と支援の礎となっている。

●豊かな自然の中で行われる作業や文化スポーツ活動、レクリエーションの多様性
日中の活動は、6つのグループ(羊の丘工房、だいち、トムソーヤ、ドリーム、こひつじの森、ノエル室内)に分かれて、ジャムやクッキー等の食品加工から販売と喫茶、農作業や養鶏、園芸、創作活動やエコ活動など多様に行われている。文化スポーツ活動としては陶芸や絵画、手織り教室、リズム体操や太鼓、音楽療法、健康ウォーキング、華道、書道などが用意され、利用者の希望や特性に合わせた活動が出来るよう配慮されている。また、行事やレクリエーション活動も利用者の希望を聴取しながら実施されており、一年を通して生活が豊かになるようにとプログラムされている。

●地域とのつながりや活動の広がりをみせている地域貢献に向けた活動
年度事業計画に地域支援活動の項目を設け、「地域の一員として密接に繋がりながら、施設としての支援力を地域に発信していく事は、地域貢献、そして障害者の社会参加・理解に繋がっていく」と地域との関りについて基本方針を明確に示している。「光舞隊」は、マ・メゾン光星12名を含む総勢50名の障害者と健常者、地域の隔たりをこえたよさこい踊りのチーム名で、平成27年度だけで計15回の地域行事などに参加し、練習会場を提供するほか那須町のみならず近隣市町のよさこい踊りの活動に講師を派遣するなどして地域に貢献している。また芸術活動にも力を入れており「つながるひろがるアート展」では地域の福祉施設や在宅のハンディキャップのある人々にもアート展への参加を呼びかけ、ホテルや観光施設、カフェ、学校、福祉施設、病院、那須町役場等に展示してもらい、地域との関りを深め、作家の皆さんを応援するネットワーク作りと那須地域を盛り上げるイベントとして展開している。
◇改善を求められる点
●中・長期計画の策定と計画の実効性を高める体制整備
入所利用者の高齢化への対応や那須地区における地域福祉ニ-ズへの貢献といった喫緊の課題が発生しており、そのためのマ・メゾン光星の施設目標の明確化と目標実現に向けた中・長期計画(組織体制、施設整備、職員体制、人材育成等)および収支計画の策定が必要となっている。また、その計画の実効性を高める体制整備(施設長への責任と権限の付与とチェック機能の強化など)が求められる。

●人事基準の明確化と職員が自ら将来を描くことが出来る仕組みづくり
人事基準が確立しておらず、人事基準に基づく運用、能力開発、活用、処遇、評価に取り組んでいない。職員からは人事の透明性や働き方のルールの徹底を求める声もあり、職員が自らの将来を描くことが出来る仕組みづくりおよびキャリアパスの導入など、早期に取り組むことが求められる。

●活用しやすく、相互の関連が分かるマニュアルの体系化と未整備マニュアルの策定
施設としての歴史が長く、代々の職員が培ってきた支援や運営の方法が継承されてきており、マニュアル類は必要に応じて順次策定され、委員会での毎年の取り決めがマニュアルの替わりを果たすなどしている。マニュアルは必要に応じて整備されたため、以前に策定されたマニュアルや規定が今でも活用できるのか、無効となっているのかがわかりにくくなっている。一部のマニュアルには策定日が記入されているが、記入のないものもあり、最新のものがどれなのかを明確にすることが必要である。また、ボランティア受け入れ規程や事故対応マニュアルなど未整備なものがあるので、マニュアルの体系化を図りながら、整備・見直しを実施することが望まれる。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
●理念や基本方針に基づく、一人ひとりの命を尊び、人格を大切にした支援
理念や基本方針の職員の周知は、とかく形式化してしまう傾向にもあり、常に様々な機会を利用してその浸透を図る努力をしていかねばならないと思っている。
●豊かな自然の中で行われる作業や文化スポーツ活動、レクリエーションの多様性
活動の多様性と同時にその内容が常に見直されて行く必要がある。活動内容が今の利用者にあっているか、創意工夫されたものであるか、惰性に流されることなく利用者の変化や状態にあった日中活動が必要に思う。
●地域とのつながりや活動の広がりを見せている地域貢献に向けた活動
今後は光舞隊やつながるひろがるアート展のみならず地元夕刈地区の地域福祉活動計画に沿った地域支援活動を展開していきたい。
●中・長期計画の策定と計画の実効性を高める体制整備
入所利用者の高齢化への対応は、今の制度で対応できることと出来ないことの識別を行い、中期的な体制作りが求められる。また、那須地区における地域福祉ニーズへの対応は主として相談支援事業の充実が求められるが、事業として成り立ち難い制度的側面もある。しかし、これからの福祉施策の根幹でもある相談支援事業には、本体施設の余力を用いて、計画的に推し進めていくことの重要性を感じる。
●人事基準の明確化と職員が自ら将来を描くことが出来る仕組みづくり
人事基準が明確化していないということは、支援マニュアルがあっても支援員個々のサービス評価がなされていないという実態があるからとも思う。確かに、個々の支援が創意工夫のもと行われていてもそれが我流になされていて、相互に比較考量されることが少ない現状があるように思える。
平成24年に改定した給与規程は、それまでの規定を一新し、従来の就業規則や給与規程などとの整合性を図るべき改定が行われた。各事業所との差異もなくなり統一性のある給与規程となったが、能力評価において人事考課がないために、昇格や昇進等を検討する場合の基準が不明確ともいえる。しかし、福祉事業は仕事の成果がスケール化しづらい業種でもあり、人事考課の結果を昇格や昇進等の処遇に直に結びつけることに難しさを感じる。事業職種において活用しやすい人事考課を取り入れる工夫が必要に思われる。事業において働き方のルールは当然のごとくある。しかし、業務の煩雑さは単なる一定のルールの中だけでは解消できず、時々の業務状況によって評価することもまた重要なことと感じる。
職員が将来を描くとは、組織の充実や成長を通じて仕事に生きがいを感じる事であるが、福祉施設として取り組みづらい側面を今後も整備・見直しをしていきたい。
●活用しやすく、相互の関連が分かるマニュアルの体系化と未整備マニュアルの策定
状況によって変化しうるマニュアルもあり時系列的に整備していく必要を感じている。今後は、未整備なマニュアルの整備・見直しをしていきたい。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。