■第三者評価機関名
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■施設・事業所情報
名称 |
那須塩原市さくら保育園 |
種別 |
保育所 |
代表者氏名 |
岡部 成美 |
利用人数(定員) |
87(90) |
所在地 |
〒325-0042 栃木県那須塩原市桜町1-9
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TEL |
0287-62-0369 |
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■第三者評価の受審状況
評価実施期間 |
平成29年5月31日(契約日)~ 平成29年11月2日(評価結果確定日) |
受審回数(前回の受審時期) |
2回 (平成26年度) |
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■総評
◇特に評価の高い点 ① 保育士等の保育実践の改善と専門性の向上への取組 那須塩原市立保育園共通の標準的な保育実施方法を基本とし園独自の乳・幼児保育ガイドライン、参考マニュアルが作成され、新年度初めには必ずそれを参考に職員の共通理解が図られている。また見直しも定期的に行うだけでなく、職員が現状に合わせた水準や内容を考え必要に応じて随時行うことが質の向上に繋がっている。更に平成27年度より公開保育を園内研修として取り入れ、自分の保育の振り返りと職員間の相互評価を行っている。園内で行うことで全職員が参加できる機会となっており、保育士等の成長や意欲の向上に繋がっている。 ② 一人ひとりの子どもの受容と職員のチームワークによる保育 園独自の保育目標の中に「ありのままのあなたが大好き」という全職員の子どもに対する基本姿勢を明確に示した上で、年齢ごとに育てたい項目をわかりやすく表現し、一人ひとりの子どもを大切に受容し保育を行っている。保育は園の職員全員が係わって行うという意識のもと、園長・副園長・保育士・保育補助・調理員・用務員がそれぞれの立場で子どもと向き合い対応をしている。異年齢児交流保育や支援児保育においても、担任以外の職員に受容され個別対応の援助が行われていることから、職員間でしっかりと子どもの状況を共有し連携していることが窺える。 ③ 子どもが安心して寛げる環境の整備 保育園の生活が子どもにとって長時間保育になることを園全体で認識し、職員配置や保育室等の整備を行い、早番遅番の保育は年齢や日々の状況に合わせ柔軟に対応しゆったりと過ごせるよう配慮されている。現状の保育に対応するためには、更に子どもが安心して寛げる所が必要と限られたスペースの中で検討を行い、平成29年度より多目的ルームを作り個別支援等に活用している。
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◇改善を求められる点 ① 保育園に相応しい理念等の策定 那須塩原市統一の保育理念・保育指針・保育目標が明文化されているが、それらとは別にさくら保育園では独自の保育目標を立て、それを分かりやすく表現し、全ての保育の実践の拠り所としている。それは、そこに通う子ども達や保護者、地域性、保育園の環境、全て違うので、市で統一した画一的な保育理念等では対応しきれないためである。今後、理念や基本方針は、現在の市で統一した保育理念等をそのまま掲げることで良いのか、保育所経営や職員の規範の拠り所となるような理念とするのか、検討を期待する。 ② 臨時保育士雇用に関する課題 臨時職員雇用に関しては園長が面接・採用、その後の人事管理まで行っている。保育士不足の現状の中で人員配置などに苦慮し、採用の困難さを現場では痛感している。雇用の不安定の原因が何処に有るかを市としても理解し、その対策を現場とともに取り組むべき課題とすることを期待する。 ③ 苦情対応マニュアルと相談・意見対応マニュアルの明確化 苦情解決の仕組みと相談・意見の対応マニュアルが一体的になっていることから、それぞれに適した対応マニュアルを作成することが求められる。第三者委員につながるような苦情は出されていないとのことだが、保護者から出される小さな疑問や要望・相談事などに耳を傾け、出された意見に対して職員間で検討し、保護者へフィードバックする仕組み作りが望まれる。また、苦情や要望などの対応を通じて保育の質を高めより良い支援へ取り組んでいくことが期待される。
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■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
様々な時間帯に勤務する職員が多数いる中、全職員で自己評価に取り組むことには困難さがありました。しかし、園長・副園長・保育士・調理員・用務員・保育補助が、それぞれの立場で自己を振り返る良い機会となりました。 高く評価していただいた点は自分たちの自信とし、更に質の向上を目指して努力していきたいと思います。改善点については、評価者との質疑応答の中でどう取り組んでいけば良いのかよくわかりました。今後、市と共に対策を考えて参ります。 子ども達に常に「ありのままのあなたが大好き」と温かなまなざしを向け続け、自分を大切にしながらたくましく生きていく力を育くむ保育を、さくら保育園職員一丸となってこれからも目指していきたいと思います。
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■第三者評価結果
別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。 |