とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

ホーム > 事業所を探す > 検索結果 > 評価結果

福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 特別養護老人ホーム 幸寿苑 たかしまの郷 種別 特別養護老人ホーム
代表者氏名 上野佳孝 利用人数(定員) 29
所在地 〒329-4413
栃木県栃木市大平町上高島777-2
TEL 0282-45-2002
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成29年7月26日(契約日)~ 平成29年12月26日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (今回が初回)
■総評
◇特に評価の高い点
①利用者の尊厳を尊重する自立支援の取り組み
事業所の運営方針に、「利用者の意思と人格の尊重」並びに「自立した生活の支援」を掲げ、質の高いサービスの提供を謳っている。日常の生活では、利用者に趣旨を説明した上で利用者のできることは利用者に任せ、自立した生活ができるよう見守っている。取り組みの内容として、排泄の自立を目指したオムツ外しの支援や車椅子を自走できる場合はたとえゆっくりでも自力で移動する促し、経管栄養だった利用者の希望に添って経口摂取ができるようにする支援などを挙げることができる。自立支援の成果が十分に現れていると言える段階ではないが、その取り組みの方向性や姿勢を評価したい。

②利用者の生活を豊かにする各種の活動や学校教育への協力
 利用者の日々の暮らしを豊かにするために、季節行事や外食・外出支援、家族もともに出かける企画、利用者が参加するユニット内での調理などを行っている。また、講師を招いて生け花や書道のクラブ活動を行い、利用者の楽しみを広げている。事業所の向かいには大平東小学校があり、毎年、各学年の福祉教育の授業に協力して小学生と交流する機会を設けている。小学生と話やゲームをしたり、介助の手伝いをして貰ったりしていて利用者の楽しみとなっている。
 
③終末期の対応
入所時に「終末期の看取り等についての意向確認書」で利用者と家族の終末期の対応方法についての意向を確認している。終末期に入り食事がとれなくなってきたら、医師の診断を仰いで家族に説明した上で終末期の対応について意向を再確認し、医師と看護師、職員で看取り計画書を作成して看取りケアを実施する手順ができており、これまでに数例の看取りを行っている。ある事例では、利用者の状態の変化が速く、職員には負担感が大きかったが、看護師が対応方法について適切な助言をし、家族にも丁寧に説明して、職員と家族が一体となって看取りをすることが出来た。また、最期の数日を自宅で過ごし事業所に戻って息を引き取ったという事例もあり、家族に喜ばれている。看取り後には反省会を実施し、終末期ケアを初めて経験した職員に対する精神的ケアもしており、看取りケアが職員の学びや成長を促している。
◇改善を求められる点
①人材の育成や福祉サービスの質の向上に向けた施設長のリーダーシップ
施設長は、職員一人ひとりの育成に向けて目標管理を行い、今回第三者評価の受審をするなど福祉サービスの質の向上に努めているが、職員アンケートからは、職員は日々のケアに追われていて新規取組に対する余裕が持てない状況が窺われる。今後施設長は、職員との面談の機会を増やしてコミュニケーションを深め、施設全体の課題について、幹部職員だけでなく職員一人ひとりの意見を聞いて改善策を検討するなど、働きやすい職場づくりや福祉サービスの質の向上のために更なるリーダーシップの発揮が求められる。また、行事計画以外の事業計画についても、関係職員の参画や意見の集約・反映ができる仕組みをつくり、実施状況の把握や評価・見直しについて、職員や利用者の意見を取り込むことが求められる。

②実習生等の福祉サービスに関わる専門職の研修・育成に向けた体制の整備と取組の実施
 当施設は新設されたばかりであったため、実習生等の受け入れは行って来なかった。今後は、実習生等の受け入れに関する基本姿勢を明文化し、受け入れ体制の整備や各種マニュアルを作成して、福祉サービスに関わる専門職の研修・育成に積極的に協力するとともに、人材発掘の機会とすることが望まれる。

③ユニット間や職員間での介護方法の差異を解消するためのサービスの標準的な実施方法の確立
サービスの標準的実施方法は策定されていないが、利用者個人個人の「24時間シート」が作成されており、職員はその内容に従って個別ケアを実施している。個別対応の基本となるケアの実施方法については、オムツに関する研修が実施されていたり、ユニットによっては入浴方法や注意事項が文書化されていたりしているが、ユニットや職員によっては基本的なケアの実施に違いが見られる。職員が話し合って共通認識を図りながら、事業所としての「サービスの標準的実施方法」を策定することが望まれる。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
当施設が3年目を迎え、客観的にどのようにみえるのか、評価をして頂きたく、アスク様にお願いしたところでございます。入居者様、ご家族様、職員よりアンケートをとり、職員とのコミュニケーション不足に気付かされました。今後は職員一人ひとりと真摯に向き合い、更なる質の高いサービスを目指し、努力していく次第です。また、入居者様、ご家族様にはより満足していただけるお声をいただけるよう精進して参ります。
アスク様には親身になって適確なアドバイスを頂き、大変感謝しております。これを機に明確になった課題を改善していきます。ありがとうございました。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。