とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 下野市立吉田保育園 種別 保育所
代表者氏名 中山 仁美 利用人数(定員) 37
所在地 〒329-0105
栃木県下野市本吉田783-1
TEL 0285-48-5054
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成29年10月2日(契約日)~ 平成30年3月30日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (今回が初回)
■総評
◇特に評価の高い点
1 地域との連携により地域に根差した子育てに取り組んでいます。
吉田保育園は理念を「子どもの最善の利益を第一とし、家庭や地域との連携を図り、子どもの発達を促します。」と掲げ、「地域との連携」を子育ての柱において保育活動を行っています。
本園の行事には地域の方々や高齢者を取り込んで実施する行事が多く組まれています。「ゆうがお大学」では、地域の高齢者が紙芝居や絵本の読み聞かせ、人形劇を子どもたちにしてくれます。「十五夜参観」では、地域の方々や高齢者を招き、藁鉄砲作りを習い、吉田地区に伝わる豊作を祈る伝統行事を行っています。
三世代同居が多い吉田地区では、日常生活の様々な場面においてお互いに協力しあい、頼れる身内がいることで生まれる安心感が地域社会の土壌となっています。そのような地域資源によって本園が支えられており、地域と共に歩むことで地域の文化や知恵の伝承に取り組んでいます。

2 家庭との連携により丁寧な子育て支援が行われています。
本園は園児数37人の本市立保育園のなかで最も小さな園となっています。園長を含めて職員数は11名であり、職員はすべての子どもと保護者について、一人ひとり理解するよう努めています。
保護者アンケートでも、「子どもの状態や育ちについて、保護者の相談に応じてくれますか。」に91%、また「送迎時の保育士との話や連絡帳などを通じ、園や家庭での子どもの様子について情報交換されていますか。」に86%と、高い「はい」の回答率が示されるなど、小規模で、家庭的な雰囲気の中で、保護者との良好な関係性が構築されていることがうかがえます。
さらに、本園では毎年1回「個別懇談」を実施しており、子どもと保護者、一人ひとりについて理解を深め、丁寧な保育を行っていることが感じられます。

3 自然豊かな環境を生かした子育てが行われています。
本園は本吉田地区にあり、南には広大な農地が広がる自然豊かな地区の一画にあります。園舎の南面には陽当たりが良い、広い園庭があり、マラソンや泥んこ遊びなど日々の遊びや運動はもちろん、「運動会」や「十五夜参観(藁鉄砲)」などの活動も、この広い園庭で行われています。
また、近隣の農家の協力を得て借りている畑もすぐ近くにあり、暑い夏の日も水やりや草取り、収穫にと、日々子ども達が出掛けて行ける、良好な環境にあります。
近隣を散歩する際も周囲は自然が多く、季節の草花や昆虫などを眺めることができます。クラスではカブトムシを幼虫から育て観察することも行っていました。
このように、本園には豊かな自然があり、保育方針にある「四季折々の自然の中で、遊びを通して感性豊かな意欲ある子を育てる」が、実践されています。
◇改善を求められる点
1 目指す保育の実施に向けて、独自の取り組みの文書化・明確化が望まれます。
下野市の誕生により、これまで各町により行われてきた保育を統一する必要があり、市内5園で共通のマニュアルを作成しました。作成後は、毎年、各園の園長が集まり、必要な箇所の見直し・追加等を行ってきています。
本年度、重大事故が発生しやすい場面について、全職員での話し合いが行われました。この結果については場面ごとに整理し、職員の注意喚起を促していますが、さらに、マニュアルの見直しにもつなげていくこととしています。
このように、5園共通のマニュアルがある上で、更に本園としての独自の取り決めを定めることで、園が目指す保育の実施につながっていくものと思われます。

2 情報伝達の工夫により、より一層、保護者の理解が深まります。
朝晩の送り迎えの際に、子どもが安心して保育士と一緒になって遊んでいます。保護者との対応は受け身になりがちな様子が感じられました。保護者との親密な関係があるため問題は無いようですが、保育士が少し積極的にかかわることで、消極的な保護者とも、より関係性が深められるように思われます。
感染症発症状況や対策などの情報提供については保護者の関心が高い所で、現在「一斉メール」により情報提供を行っていますが、ホワイトボードや貼り紙による掲示、チラシ配付など、情報の伝達方法は様々です。
一日の園での生活の様子や給食の内容など、保護者として知れば嬉しい情報もあります。情報の種類と伝達方法を工夫することで、保護者の理解が深まり、一層親密な関係が構築できるものと思われます。

3 臨時職員の業績、能力を評価する何らかの人事評価制度の整備が望まれます。
本園は正規職員4名、臨時職員7名、合計11名の保育士により運営される園児数37名の本市立保育園のなかで最も小さな保育園です。正規職員と臨時職員の比率をみると臨時職員が64%を占め、園の運営において大きな部分を担っています。
職員の人事評価については、その実施規定、マニュアル、システムが整備され、評価者研修も行われ、着実に、また精緻に実施され、職員の配置、処遇、また育成の面に反映されています。しかし、これらの人事評価制度の対象は正規職員だけであり、臨時職員は対象外になっています。
臨時職員は半年毎の契約になっており、契約更新の際に個人面談が行われています。今後の就業継続の意向、保育士としての実績、反省、今後の目標、自分の強み・弱みなどの自己評価の申告が行われています。しかし、臨時職員といっても契約更新により正規職員とそれほど変わりなく、また、臨時職員が園の運営に大きな部分を担っていることから、臨時職員の実績、能力を最大限に生かすためにも、臨時職員に対する何らかの人事評価制度の整備が望まれます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
初めての受審であったので、多くの課題がみつかりました。評価の高い点については、今後さらに推進し、改善を求められた点については十分に検討を行い、職員一同気持ちを新たに質の向上に努め、より良い保育園を目指して努力していきたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。