とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 下野市立薬師寺保育園 種別 保育所
代表者氏名 手塚 美代子 利用人数(定員) 53
所在地 〒329-0431
栃木県下野市薬師寺2362-5
TEL 0285-48-0063
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 平成29年10月2日(契約日)~ 平成30年3月30日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 (今回が初回)
■総評
◇特に評価の高い点
1 様々な体験、活動が行われています。
自然豊かな本園では、運動や自然体験を始め、さまざまな体験が行われています。
近隣の散歩では草花を採ったり、トンボやザリガニ獲りを行い、ザリガニはその後クラスで飼育しています。近隣の農家の協力を得ながら、田植えや稲刈り体験、サツマイモ掘り体験も行いました。
「ボディペインティング」は本園の特徴の一つです。プールが終わる前の8月下旬の晴れた日に実施しており、絵の具を体に塗って遊ぶものです。体に色を塗るという体験は貴重で楽しいものになっていると思われます。
「カレンダーづくり」は、本園に引き継がれる歴史ある行事です。卒園製作の一つとなっています。年長児がカレンダーを飾る絵を版画で描き、カレンダーの数字や曜日も子どもが自分で書き込みます。これを年長児全員で協力し必要部数版画として作成しています。できあがったカレンダーは、卒園生一人ひとりに手渡されます。
このようなさまざまな活動を体験することによって、伸び伸びと心豊かな子どもへと成長していくものと思われます。


2 家庭的な雰囲気の中で保育が行われています。
本園は児童数53人、職員数13人の中間の規模の園です。「子ども一人ひとりを大切にし、子どもを真ん中において、職員・保護者・地域が一体となって保育ができる環境を目指す」ことを「保育理念」としており、子どもや保護者とのコミュニケーションを大切に日々の保育に取組んでいます。
今回実施した保護者アンケートの調査結果では「子どもの育ち等について保護者の相談に応じてくれますか」の問いに「はい」の回答率が92%と高い評価を得ています。また、「保護者から見て、保育所のよいところを記入してください」の自由記載にも多くの回答をいただき、「一人ひとりのことをよくみてくれる」、「人数が少ない分、細かな点までみてくれる」、「居心地が良い、温もりがある、安心がある。」、「子どもがのびのびしている」などの意見が記載されています。
子どもや保護者にとっても、職員とのコミュニケーションが図られ、家庭的な雰囲気の中で保育が行われている様子が感じられます。

3 豊かな自然環境の中で、体力づくりに力を入れて取り組んでいます。
本園の基本方針に「自然環境を利用し、戸外遊びを多く取り入れた保育」を掲げ、田園の散歩での自然の草木、小動物との触れ合い、近所の農家の協力による田植えや稲刈り、サツマイモ掘りなどの農業体験から元気な体、豊かな感性を育む保育が行われています。
また、下野市保育園共通の重点的取り組みとして「体力づくり」があります。訪問した日は「大寒」間近の大変寒い日でしたが、本園では3歳児以上の子どもたちが毎日、園庭で体操を行い、その後はマラソンの練習を行っているとのことでした。子どもたちはみんな跳ねるように体操をして、元気に園庭を走り回っていました。保育士の先生たちも一緒になって走っていましたが、先生を追い越す子どもも見られました。季節柄、インフルエンザが猛威を振るっていましたが、本園では現在、インフルエンザで休んでいる子どもは一人もいないとのこと、また、これまで本園では、インフルエンザが流行したことがないとのことでした。日々の体力づくりにより、子どもたちの体力が、育まれていることを感じました。

◇改善を求められる点
1 民営化の不安を払拭する、さらなる説明責任が求められます
本園は下野市の保育園の民営化の第一段の園となっており、「下野市公立保育園民営化実施計画」では、平成31年度の民営化スタートに向け、平成29年度は移行期間となっています。
当初の予定では、平成29年中に民営化の事業者が決まっている予定でしたが、平成30年1月現在ではまだ決まっておりません。
民営化によってどのような影響がでるのか、当初より予定が遅れているが、来年度は民営化計画が移行期に入るという事です。今後は、保護者への具体的な説明も含め、職員や保護者への計画的な説明会が行われることを期待します。
2 より確実な情報伝達を
早朝・延長保育における保護者との応対は、早・遅当番職員が対応し、ノートに保護者からの連絡事項を記載します。クラス担任が、早番で帰る場合、保護者に伝えたい要件を遅番の職員にメモを渡し、遅番職員がメモを見て保護者に伝達するようになっています。内容によって重要な事や保護者からの回答が必要な場合は、引き継いだメモ用紙に返答を書いてクラス担任に次の日にメモを渡すことになっています。
しかし職員アンケートでは「サービス提供の記録の内容が、関係する職員に周知されていますか」の問いに「できている」との回答率が低い結果となっています。
本園としてより適切な情報の伝達・共有化に向け取組んでいくことが求められます。

3 臨時職員の業績、能力を評価する何らかの人事評価制度の整備が望まれます。
本園は正規職員6名、臨時職員7名、合計13名の保育士により運営される園児数53名の本市立保育園のなかで中間の規模の保育園です。正規職員と臨時職員の比率をみると臨時職員が54%を占めており、園の運営において大きな部分を担っています。
職員の人事評価については、その実施規定、マニュアル、システムが整備され、評価者研修も行われ、着実に、また詳細に実施され、職員の配置、処遇、また育成の面に反映されています。しかし、これらの人事評価制度の対象は正規職員だけであり、臨時職員は対象外になっています。
臨時職員は半年毎の契約になっており、契約更新の際に個人面談が行われています。面談の際には、今後の就業継続の意向、保育士としての実績、反省、今後の目標、自分の強み・弱みなどの自己評価の申告が行われています。しかし、臨時職員といっても契約更新により就業継続される方がほとんどであり、また、臨時職員が園の運営に大きな部分を担っていることから、臨時職員の実績、能力を最大限に生かすためにも、臨時職員に対する何らかの人事評価制度の整備が望まれます。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受審し、園全体の良い所や改善点、保育の振り返り、また課題等を職員全員で確認する事ができました。今回の結果を見直すと共に、今後の保育に活かし意識改善と向上に繋げていきたいと思います。これからも、子ども達を中心に考え、保護者・地域との連携を図りながら、サービスの向上に努めていきたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。