とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 アスク
■施設・事業所情報
名称 那須塩原市永田保育園 種別 保育所
代表者氏名 施設長 相馬恭子 定員(利用人数) 120
所在地 〒329-2712
栃木県那須塩原市下永田4丁目1341番地
TEL 0287-36-4649
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 2019年8月2日(契約日)~ 2019年12月25(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (平成27年度)
■総評
◇特に評価の高い点
〇 子どもが基本的な生活習慣を身につけることができる環境の整備、援助
トイレでのサンダルの脱ぎ方、揃え方、トイレットペーパーの使い方など、一つ一つの事柄についてネガティブな言葉を使わず、子どもには「できなくてもいいんだ。」という安心感を持たせながら、徐々に習慣が身につくよう取り組む姿が見られた。各クラスとも、5月ごろから「クラスだより」の中に、自分でやろうとする気持ちを尊重しながら基本的習慣を身につけられるよう、保育の中で援助している様子を知らせている。

〇 小学校との連携や就学を見通した保育の実践
 担当保育士は、市の幼保小連絡協議会主催の研修や公開授業参観に参加する機会が設けられている。年長児が近くの小学校に行き、ランドセル体験をしたり、ジャンケン列車のゲームを楽しむなど、一年生と触れ合いながら就学への期待が膨らむような取組をしている。また、5月のクラスだよりには、就学に向けた一年間の取組を具体的に掲載したり、11月には「入学までに身につけたいこと」の資料を作成し配付するなど、小学校以降の生活を見通せるような関りを持っている。

〇 職員一人ひとりの教育・研修機会の確保
正規職員に対しては市の人事制度に基づいた研修受講が計画的に実施されているほか、研修案内を全職員に回覧し、希望があれば、臨時職員も含めて外部研修への参加を積極的に促している。熱性けいれん対応などの園内研修は複数回に分けて実施し、パート職員も含め職員全員が参加している。市主催による保育園等職員研修会には、パート職員やおじいちゃん保育助手も含めて、職員の半数以上が出席し、発達支援児への子ども・保護者対応について学んでいる。
◇改善を求められる点
〇 標準的実施方法等による保育場面でのプライバシー配慮事項の明文化
「プライバシー・ポリシー」や「守秘義務の遵守」の文書があり、「標準的実施方法」では保育園マニュアルに沿って保育を行うことが掲げられているものの、保育の場面で配慮が必要な具体的内容は示されていない。今後は、着替えやおむつ替え、トイレ使用時、個人情報を記載した文書掲示の注意点などプライバシーに関する具体的な場面について、園独自の配慮事項を標準的実施方法等の文書に明記し、保育に生かしていくことが期待される。

〇 利用希望者等の保育所選択に資する積極的な情報提供
保護者が入園先を選択するに当たって入手できる情報としては、市が発行する「教育・保育ガイドブック」や市のホームページがあるものの、保育園を選ぶ情報としては物足りない内容である。保育理念や保育目標、中高生との交流や発達支援等の園で取り組んでいる保育内容について、ホームページを通じてわかりやすい形で情報発信したり、園独自のパンフレットを作成して見学者等に配付したり、公共施設等に設置したりする取組が期待される。

〇 臨時職員も含むキャリアパスの明確化と人材育成
 市が行う総合的な人事管理システムがあるものの、臨時職員は対象外となっている。保育士には、様々な課題に応じた専門性が求められる中、職員の職位や職務内容に応じて任用要件や必要な研修内容、資質向上の目標を明確化し、着実にキャリアアップしていける仕組みづくりが重要となっている。市の臨時職員についてもキャリアパスの明確化を図り、個々の職員の技能や経験を評価して処遇改善を進める人事管理制度の整備を進め、人材育成を図る取組が求められる。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回4年ぶりに第三者評価を受け、アンケート調査や自己評価をすることで、本園の課題や反省点を明確にすることができました。この評価結果を全職員で共有し、評価の高い点については、今後も継続して実施していくこととし、改善を求められる点については、評価者の方々からいただいたアドバイスを基に職員と話し合い、改善に努め、子どもたちにとって楽しい保育園、そして保護者の皆様に安心して御利用いただける保育園となるよう、努力していこうと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。