とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
株式会社 アールピーアイ栃木
■施設・事業所情報
名称 宇都宮市北雀宮保育園 種別 保育所
代表者氏名 菊地 真知子 利用人数(定員) 238(190)
所在地 〒321-0139
宇都宮市若松原2丁目18番30号
TEL 028-653-5185
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和元年7月26日(契約日)~ 令和2年2月28日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 2回 (平成20年度)
■総評
◇特に評価の高い点
1 大規模園ながらも家庭的な取組に配慮しています。
本園は宇都宮市の市立保育園としては最大の規模(11月1日現在の利用人数238人)を誇る大規模な保育園です。本園の保育方針の一つに「家庭的な温かい環境の中で、一人ひとりを大切に育てます」と掲げ、その実現に向けた取組を行っています。
子ども一人ひとりと向き合うことで、職員との温かみのある関係性が作られています。子どもの人数が多いものの、送迎時には時間によってクラス分けを行い、適度な広さ・人数を確保しており、子どもと向き合う様子がうかがえました。また、少子化で一人っ子が多い中、異年齢による交流は重要な場となっており、小さな子どもの面倒をみるお兄さん、お姉さんとして成長する姿を見ることができます。近隣の高齢者施設との交流では、自然とお年寄りに優しく接する思いやりの心が醸成されています。このように様々な「家庭的」なイメージのもと、取組が行われています。

2 地域との良好な関係のもと、保育の専門性を生かした地域貢献を果たしています。
園児たちは隣接する老人ホームやデイサービスセンターを訪問し、踊りや歌を披露したり、肩たたきをしてあげたりして、交流を深めています。また、近隣のボランティアが園児たちに習字や折り紙を教えたり、外遊びの見守り隊を務めたりしています。地域住民との活発な交流活動は、園児たちにやさしさ、思いやりの心を育み、地域住民には生きがいをもたらしています。
また、本園は保育の専門性を生かし、地域住民に対する子育て相談を行っています。さらに、「なかよしクラブ」では発達に不安をかかえる乳幼児を対象とした保育支援を行っており、同じ施設内にある「子育てサロン北雀宮」を利用する親子との交流活動を行っています。本園の理念に掲げる「家庭や地域との連携を図り、子どもの福祉を積極的に増進」、また、保育方針の1つである「地域と協力しながら子育てを支援します。」を、実践しています。

3 子育て支援の拠点など、地域の基幹となる保育園です。
本園は宇都宮市立保育園の中核を成す基幹園の一つとして位置づけられており、「地域の子育て支援の拠点」としての役割や、「地域の保育の質の向上」に向けた研修等を実施する役割を持つ園となっています。
「地域の子育て拠点」としては、併設する「子育てサロン」や「なかよしクラブ」とともに、在家庭の親子の子育て支援や、発達に不安のある在家庭の親子の支援など、地域すべての家庭の子育ち・子育て・次代の親育てを支援するものとなっています。
「地域の保育の質の向上」においては、令和元年9月19日に本園主催による、近隣の保育園の保育士等が参加した公開保育や意見交換会(参加者12名)が行われました。本園の活動が他の園の保育の質を向上させる機会となる一方で、他の園の意見から本園の取組を見直す機会ともなりました。このような公開保育など研修の場を提供する園として、今後とも取組が期待されます。

◇改善を求められる点
1 苦情受付システム等の周知が望まれます。
利用者アンケートにおいて評価が低い項目の一つが苦情受付システムです(「サービスに関する不満や苦情など直接職員に言えない場合は、職員以外の人(第三者)にも相談できることを知っていますか。」で「はい」は43.4%)。「第三者委員」については、重要事項説明書に記載し説明してきた他、園内にも掲示してきましたが、理解は十分ではなかったとの結果となっています。
また、利用者アンケートの自由筆記で「知らせて欲しい情報」や「お気づきの点」についても多くの意見をいただきました。「家庭連絡ノート」や送迎時の会話などにより、保護者との連絡・情報交換はなされているものの、一方では「相談しにくい」時があるといった意見があることも事実です。
「第三者委員」に対する一層の周知を図る他、話しかけやすい雰囲気・体制等の確保にこれまで以上に努めていくことが期待されます。

2 自然災害や事故・事件に対する安全管理の充実が望まれます。
近年、激甚な被害をもたらす自然災害が、地球規模で顕著になってきているように思われます。令和元年10月に発生した台風19号は、本市を含め栃木県内にも大きな被害をもたらしました。従来の考えでは想定しえない状況(ゲリラ豪雨等)も各地で発生しています。安全確保に向けて、常に最新の状況・動向に留意し、取組むことが望まれます。
また、子どもを巻き込んだ事故や事件が社会問題として大きく取り上げられています。本園では散歩や近隣施設訪問など園外での活動も盛んに行われており、これまでも危険個所をチェックし、非常時用リュックを持参し安全管理を行った上で散歩等に出かけてきました。今後も園内外の活動において、様々なリスクを想定し、安全管理に取組んでいくことが望まれます。

3 正規保育士と嘱託保育士との意識の差を埋める対策が望まれます。本園の保育士は園長、主任を含めて43名で、その内正規保育士は14名、そして嘱託保育士が29名の構成になっています。保育士の約2/3を嘱託保育士が占め、園の運営、活動に大きくかかわっています。しかし、今回のアンケート調査結果をみると、全ての項目において嘱託保育士の「はい」、「できている」との回答は正規保育士を下回っており、園に対する認識、評価が低くなっています。そしてこの雇用形態の違いが、日常の保育活動に向かう意識、サービスの質向上に向けた意識にも影響していないかと懸念されます。
園児たちにとって正規、嘱託は関係なく、同じ保育士の先生です。全ての保育士が「園児たち一人一人の最善の利益」のために質の向上に向けて取組むよう、正規、嘱託の園に対する認識、評価の差、意識の差を分析し、それを埋める対策を実行することが望まれます。

■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
第三者評価を受審するにあたり、改めて保育内容や環境整備、マニュアル、保護者支援等について職員全体で学びあう良い機会になりました。また、基幹園としての役割等についても再認識することができました。評価の高い点は、そのまま継続を心がけていきたいと思います。改善点については、今後の課題として職員全体、内容によっては、公立保育園全体で見直しを行いながら、福祉サービスの向上につながるよう取組みたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。