■第三者評価機関名
特定非営利活動法人ニッポン・アクティブライフ・クラブ |
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■施設・事業所情報
名称 |
ベリーズ保育園 |
種別 |
保育所 |
代表者氏名 |
吉倉 美佐子 |
定員(利用人数) |
18人(19) |
所在地 |
〒329-2732 栃木県那須塩原市一区町300-9
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TEL |
0287-48-6008 |
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■第三者評価の受審状況
評価実施期間 |
令和3年7月5日(契約日)~ 令和3年12月27日(評価結果確定日) |
受審回数(前回の受審時期) |
1回 (今回が初回) |
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■総評
◇特に評価の高い点 1 保育の質の向上に向けた職員の育成への取り組み ベリーズ保育園は平成23年に開設され、平成27年に認可された3歳未満児を対象とした小規模保育事業所である。開設時から職員の育成に積極的に取り組み、平成29年には、設置主体のNPO法人キャリアコーチが保育士養成講習を6ヵ月にわたり実施した。また、関連資格の取得を奨励していて、テキスト代や受験費用を補助し、保育士や幼稚園教諭の資格、栄養士の離乳食・幼児食アドバイザーの資格の取得などの実績を上げている。また、キャリアパス5ヵ年計画で研修計画を立てており、県で実施するキャリアアップ研修を職員が受講し、「処遇改善等加算II」を取得するなどしている。職員一人ひとりの教育・研修に努めており、保育の質の向上につながっている。
2 保護者が相談しやすい環境を整え問題解決への積極的で真摯な取り組み 保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びが得られるよう、「全体的な計画」に子育ての悩み相談を重要事項として位置づけ、入園のしおりや園だより等に、いつでも、どんな軽微な内容でも相談に応じることを記載し周知している。保護者の状況に対応できるよう相談方法の選択肢も多く用意している。個人面談、玄関口への相談ポストや土曜日相談窓口の設置、市のパンフレットの配布等のほか、最近はラインシステムによる相談が増えている。受けた相談は「子どもの成長にとって最善の方法は何かを保護者と共に考える」という視点に立ち、職員が相談内容や情報を共有し保護者に寄り添いながらフィードバックをしている。その際、那須塩原市の子育て支援課、病院、児童相談所等との連携、市の保育コンシェルジュ等の専門家のアドバイス、必要に応じて他市の関係機関やメンタルヘルスカウンセラー等につなぐなど、ネットワークを駆使して相談に応じている。保護者からの依頼があれば、病院や関係機関に保育士が同行するなど、子どもにとって最善の解決に努めている。
3 保育所の変更にあたり保育の継続性に配慮した体制の整備 ベリーズ保育園では「那須塩原市の途切れのない保育・教育」という方針を軸にして、転園や卒園後も一貫して子どもの育ちを見守ることのできる体制を整えている。転園の場合は、市の引き継ぎ文書に沿って、転園先に園児の健康・家庭状況など必要事項を文書や口頭で伝え、保育の継続性に努めている。卒園時は、相談窓口や担当者等を記載した文書(外国籍の保護者には英訳した資料)を渡すとともに、全保護者とラインをつないで、園を相談窓口の一つとして卒園後も活用できるように備えている。その際、配慮が必要な保護者等には園の方から連絡を入れて状況の確認を随時行っている。
4 子ども一人ひとりへの対応とリフレーミングの考え方による保育 園児一人ひとりの「個別計画表」が月毎に作成されている。また、各クラスの「気になる子」について担任から「個人案クラス会議」に出し合い、全職員で一人ひとりの「子どもの姿、課題・環境づくり、保育者の援助・支援」などについて話し合い共通理解を図り、リフレーミングの考え方を学び合い、否定せず肯定的な表現(走っちゃダメ→歩いていこうね、など)で言葉かけをして対応し、子どもが安心して自分の気持ちを表現できるよう配慮した保育を行っている。
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◇改善を求められる点 1 保育園の自己評価とPDCAサイクルの組織的な取り組み 組織的な保育園の自己評価が行われておらず、PDCAサイクルの計画策定(P)・実行(D)はなされているが、評価(C)・見直し(A)は十分には行われていない。今回の第三者評価に関する園内での勉強会でPDCAサイクルについて学び合い、次年度の計画に自己評価を取り入れることを計画している。今後は保育の質の向上に向けた取り組みが組織的に行われ、職員の参加のもとで改善策や改善計画を策定する仕組みを構築することを期待する。
2 保育についての標準的な実施方法の文書化 年度当初に園内研修で子どもの尊重やプライバシーの保護、権利擁護について全職員で勉強している。また、個別の指導計画には、月のねらいに沿った援助と子どもの尊重や配慮事項が含まれた内容となっている。しかし、標準的な実施方法の文書化は現在進行中であり、未完成である。したがって、検証や見直しの時期や方法も定められていない。文書の見直しにあたっては、子どもが必要とする保育内容の変化や新たな知識・技術等の導入を踏まえ、年間計画や個別の指導計画との関連性、職員や保護者等からの意見や提案が反映される仕組みとなることを期待する。
3 園児が安心して遊べる園庭の強風対策 保育園には地震・台風・火災等の「保育中における災害時の対応について」のマニュアルが整備され、子どもの安全確保のための取り組みを組織的に行っている。しかし、園は周囲が田畑に囲まれ、風を遮る建物や木もなく、秋から冬にかけて那須連山から吹き降ろす季節風(那須おろし)がかなり強く当たる場所に位置している。そのため、日によっては、園庭の遊具がひっくり返り、人工芝の一部が剥がれる等の被害もある。保護者アンケートからも、「園庭は風が通り易く外遊びがしにくい」との意見が寄せられている。園児が安心して外遊びを楽しめるように、ぜひ強風対策を講じることを期待する。
4 書類相互の整合性を図る取り組み 日頃の保育の中で実施している「長時間保育・障害児保育・アレルギー疾患児への対応」などが、「全体的な計画」・「年間指導計画」に記載されていない。保育所の具体的な保育が適切に展開されるためにも、これらを「全体的な計画」・「年間指導計画」に記載し、書類相互の整合性を図ることを期待する。
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■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回初めて第三者評価機関の評価を受審し、専門分野の調査員の方々から当園の現状について評価をいただきました。 特に事業計画の評価や見直しに、書類間の整合性について弱い点が見られました。評価を真摯に受け止め、改善が必要な点は職員で話し合いの場を設け、より良い環境を整え連携し合える職場づくりを目指していきたいと思います。 地域の情勢や状況を鑑みつつ、今まで以上に子どもが主体的に遊び込める環境設定・個々の発達について・危機管理について等話し合ったことを実践し、振り返り、精査する事でより良い園作り・保育の質の向上を目指していこうと思います。 保護者アンケートの結果から、客観的な評価を頂くことが出来ました。コロナ禍という事で限られてはいますが、保護者の方が保育を可視化しやすいよう、情報の伝え方を工夫していこうと思います。また、安全に配慮し保護者の声に寄り添いながら、コミュニケーションの充実に努め、より一層保育の充実に力を入れてまいります。
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■第三者評価結果
別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。 |