■第三者評価機関名
|
■施設・事業所情報
名称 |
下野市立しば保育園 |
種別 |
保育所 |
代表者氏名 |
伊澤 敏子 |
定員(利用人数) |
80人(51) |
所在地 |
〒329-0413 栃木県下野市駅東六丁目10番3号
|
TEL |
0285-44-2788 |
|
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 |
令和4年9月6日(契約日)~ 令和5年2月28日(評価結果確定日) |
受審回数(前回の受審時期) |
2回 (平成29年度) |
|
■総評
◇特に評価の高い点 1.子ども一人ひとりに丁寧な支援が行われています。 子どもの成長は一人ひとり異なっています。また、一般的に「発達障がい」等についての理解が広まり、支援の必要な子どもが増えています。本園においては、支援の必要な子どもについてはもちろん、子ども一人ひとりと向き合い、見守る丁寧な支援に取り組んでいる様子が見られます。 本園には園長を始め「発達支援センター」での勤務経験がある職員がおり、そこでの経験が生かされ、配慮の必要な子どもに対して適切な支援が行われています。その子と家庭の様子を理解し、個別の支援計画を作成します。日々の保育においては、行動を予測し対応を考えておくことや、園全体で理解し見守る体制が重要であり、その取組の一端を垣間見ることができました。配慮の必要な子どもへの対応を通して、すべての子ども一人ひとりに対し、丁寧な支援が行われています。
2.利用者が意見等を述べやすい体制が周知され、意見・要望等への対応に取り組んでいます。 本園に対する苦情等の「受付担当者」や「相談解決責任者」、「第三者委員」などについて記載した「ご意見ご要望の解決のための仕組みについて」の説明や園内掲示等がなされ、第三者委員等の周知は100%(保護者アンケート)となっており、丁寧な周知活動の結果が表れています。 「第三者委員」や「声のポスト」への意見や苦情は寄せられておりませんが、園への相談や意見・要望等については、「個別面談」や「アンケート」、日々の「送迎時の聞き取り」や「連絡帳」などにより受け止め、「子育て相談」や「苦情等受付簿」に記載し、「内容」や「経過」とともに「結果」について園長の確認がなされており、しっかりと意見や要望等の対応に取り組んでいます。
3.自由な発想を育み、伸び伸びと創作活動が行われ、大きな成果を生み出しています。 担任の保育士が一人ひとりの自由な発想を引き出しながら、園児たちは思い思いに題材や画材を決め、楽しく創作活動に取り組んでいます。毎年度大きな鯉のぼり、おみこし作りに挑戦しています。また、運動会競技のアイテム作り、発表会の衣装や小道具、壁紙、大道具作りと様々な創作活動を行っており、これらの活動を通し、創作活動や美術への関心・興味を膨らませ、将来の趣味、楽しみに繋げてもらいたいと考えています。 創作活動の大きな目標に美術展の出展があります。作品の構想から担任の保育士が関わり、得意な子にはより大胆に、思い切りの良い伸びやかな作品作りを後押しし、苦手な子には丁寧に思いを引き出すことに配慮しながら作品作りを支援しています。毎年度下野教育美術展に挑戦し、今年度は個人の部で銀賞に7名、銅賞に1名、奨励賞に5名、入選に1名が受賞し、団体の部で「栃木県幼稚園連合会理事長賞」を受賞する大きな成果を上げることができました。
|
◇改善を求められる点 1.本園の目指す姿としての理念等の考えをより明確にすることが望まれます。 下野市立保育園は5園あったものが令和5年度には2園となります。園児数の多い「グリム保育園」と、もう一つは園児数が50名程度の「本園」です。園児数が多い「グリム保育園」とは異なる公立の保育園としての役割を担う園として期待されます。 保育園においては、園の目指す姿(理念、基本方針、保育目標)が大切であり、その実現に向けて常に保育等を見直し改善に取り組んでいく必要があります。これまで培ってきた本園の特徴等を踏まえつつ、市の政策と合わせて、理念等の本園の目指す姿を見直していくことが必要ではないかと思われます。
2.園舎のスペースの適正な利活用が求められます。 本園の建物は昭和49年に建設され、平成16年に増築、平成26年に耐震補強・改修工事が行われています。古い園舎であり、収納場所が少なく、保護者との相談のための部屋やスペースはありません。利用者アンケート結果において「相談スペース」に対する評価は低く、改善が望まれます。また、園内を見学した際に、使用済みおむつや清掃用具等が廊下に置かれていましたが、「子どもの最善の利益」を考えて適正なのか検討していく必要があります。少子化の影響で年々園児数は減少を続け、今後もこの傾向は続くものと予想されます。今後の園児数の見込などを考慮し、より望ましい園舎の活用を検討していくことが求められます。
3.安全面の対策強化が求められます。 園の入口は事務室につながる西の入口と東端の入口の2箇所で、園児、保護者は東端の入口から入ることになっています。入口の門扉は簡単なロープやチェーンをかけ、止めており、入館者をチェックするインターフォンなどの装置は設置されていません。園舎、園庭の監視については、西の入口を映すカメラが1台、園庭を映すカメラが2台、合計3台の監視カメラが設置され、事務室のモニターで映像を見ることができます。しかし事務室から遠く離れた東端の入口にはカメラの設置がなく、監視することができません。外部からの侵入に対する安全面の対策を実施することが求められています。
|
|
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
この度の第三者評価を受け、改善すべき点を客観的に捉えることが出来ました。より良い保育の提供に向けて、職員一丸となって改善に取り組みたいと思います。また、高い評価を頂けた点には自信を持ち、より一層の保育サービスの充実に向け努力したいと思います。 |
|
■第三者評価結果
別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。 |