■第三者評価機関名
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■施設・事業所情報
名称 |
栃木市藤岡はーとらんど保育園 |
種別 |
保育所 |
代表者氏名 |
平井 正子 |
定員(利用人数) |
110人(53) |
所在地 |
〒323-1102 栃木市藤岡町赤麻1711-2
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TEL |
0282-62-2355 |
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■第三者評価の受審状況
評価実施期間 |
令和5年7月11日(契約日)~ 令和6年2月9日(評価結果確定日) |
受審回数(前回の受審時期) |
2回 (2018年度) |
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■総評
◇特に評価の高い点 1.子どもを中心とした保育に取り組んでいます。 今年度の「運動会」は「子どもたちが主体となって、自分たちで話し合い、出てきた意見を集め、内容を決めて」取り組みました。「発表会」でも、ひまわり組の演目は、子どもたちが考えて準備しており、練習をする中でせりふを自分たちで考えたり、必要な道具をつくったりする姿も見られたそうです。 行動が不安定な子どもに対しても、担当保育士の責任で子どもの行動を制限するのではなく、広く園内の保育士に説明・理解を求め、危険が及ぶことのない可能な範囲で、子どもの自由な行動を、多くの保育士とともに見守ることに取り組んでいます。 「子ども一人一人の人格を尊重し、すこやかな成長・発達を図る」との保育理念を具体化する、子どもを中心とする保育に取り組んでいます。
2.園舎は真新しい、広々とした空間、環境設備、機能的配置により、快適な室内環境を整えています。 本園は市内4園の保育園が合併し、平成28年4月に開設された新しい保育園です。竣工してまだ7年の真新しい園舎で、室内は木調で整えられ、広々とした室内空間は全館エアコンが導入され、0歳児、1歳児保育室は床暖房が設置されるなど、快適な室内環境が整えられています。館内のレイアウトについては、玄関を入るとゆったりしたホールがあり、正面には職員室が配置され、また、園庭全体が見渡せる位置にあります。各年齢の保育室にはそれぞれのトイレが配置され、さらに独立したランチルーム、一時預かりの保育室があるなど、豊かな室内空間、機能的な室内配置がなされています。正門からの来訪者はインターフォンにより管理されており、安全面においても整えられています。真新しい園舎は、恵まれた室内環境を整えています。
3.様々な文書の整備と記録等の管理が行われています。 栃木市公立の保育園として「マニュアル」類などの文書が整備されており、それらが本園での保育や安全確保等活動のベースとなっています。 また、指導計画等の作成及び評価に関しては、担当保育士の評価とともに園長や主任保育士の確認印やコメントが確実に記載されており、その後の改善や保育士の成長等につながっているものと思われます。 また、研修やヒヤリハット等においても、記録の作成や報告等について、職員間でも高い意識のもと取り組んでいることが職員アンケートの結果からも明らかになっています。
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◇改善を求められる点 1.地域交流を活性化させ、保育の専門性を生かし、地域に貢献する園になることが望まれます。 本園は保育理念に「保護者や地域と連携して、子育て、子育ちの支援を行う」と掲げています。しかし、開園して間もなくコロナの感染が猛威を振るうようになり、園の活動は大きな影響を受けるようになりました。特に人との接触が大きく制限されたことから、地域との交流が絶たれました。 令和5年に入り、コロナが5類感染症に移行したことから、人との接触が緩和され、本園においても地域との交流活動が始動するようになっています。現在、本園は地域の子どもたちの健全育成を目的とした「藤岡子どもネットワーク」に参加し、活動を行っています。春秋の「あいさつ運動」はその1つであり、小学校の前に立ち、登校する小学生や通行人に元気よくあいさつをしました。また、12月には近隣のデイサービスセンターに訪問し、高齢者とのふれあい活動を行いました。 保育園は地域の子育て中心施設です。地域との交流活動を活性化させ、保育の専門性を生かして地域に貢献し、地域に愛される園になることが望まれます。
2.敷地の条件で砂漠状態の園庭の環境整備が求められています。 本園の敷地は雨水浸透槽の上にあります。敷地の土壌は薄く保水力がないためか、樹木が生育しづらい敷地になっています。開園当初、園庭には樹木が植栽されていましたが、現在残っている樹木は数本であり、その樹木もやせ細り、枯れるのを待つような状況にあります。園庭はそのような砂漠状態にあり、陽射しの強い日には園庭での遊びを制限しており、訪問調査日にも残念ながら、園庭で遊ぶ子どもたちを見ることはできませんでした。 快適な園舎の室内環境に比べ、園庭は子どもたちの不満の募る環境にあり、園庭の環境整備が求められています。
3.本園独自の改革が期待されます。 栃木市公立の保育園として「全体的な計画」や「保育における標準的な実施方法」などの保育に関する文書類や、「健康危機管理マニュアル」や「自然災害時対応マニュアル」などの安全管理マニュアルなどは、栃木市が公立保育園共通の文書として作成し、各園で活用されています。 本園では、これらを基本として、「はーとらんど保育園」としての特性を反映した「全体的な計画」などの文書類を作成すべく、現在検討が行われています。 前述の「子どもを中心とした保育」についても、これまでに実行してきた保育の見直しが必要な面も少なからずあるのが実情です。 職員の考え方・意識面も含めた改革が必要であり、現在はその取組の途上にあり、今後の進展が期待されます。
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■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回の第三者評価を受け、改めて保育園の在り方や保育に対し振り返りを行う機会となりました。 保護者や職員のアンケート等からも参考になる内容もあり、次なる課題の提示を行うことも出来ますが、基本には保育園としてブレてはいけないことを明確にしていく中で、そこに係わる人たちが共通の認識、目標を持ち取り組んでいくことが大切だと感じます。「子ども主体の保育」という理念を常に頭に置き、「子どもまんなか社会」として、今後も保育園が担っていく役割を心得ながら運営に努めて行きたいと思います。
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■第三者評価結果
別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。 |