■第三者評価機関名
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■施設・事業所情報
名称 |
マ・メゾン光星(障害者入所支援事業) |
種別 |
施設入所支援 |
代表者氏名 |
小野崎孝史 |
定員(利用人数) |
80人(84人) |
所在地 |
〒329-3224 栃木県那須郡那須町大字豊原乙1189
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TEL |
0287-77-1013 |
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■第三者評価の受審状況
評価実施期間 |
令和6年5月10日(契約日)~ 令和6年12月23日(評価結果確定日) |
受審回数(前回の受審時期) |
3回 (2021年度) |
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■総評
◇特に評価の高い点 1.多様なアセスメント手法にもとづく個別支援計画の策定 多様なアセスメントによりニーズを把握して個別支援計画策定を実施するために、それぞれの利用者担当職員がアセスメント様式「こんなふうに生きてみたい」と「自立度チェック」の書面を用いて調査するほか、家族との面談を通して意向を把握している。さらに、看護師や管理栄養士等の多職種による評価や、利用者本人がやりたいことをできるようにとの視点で日々支援する中で感じ取る思い、などを総合してアセスメントを実施している。作成された個別支援計画はサービス管理責任者のチェックとアドバイス等を受け、施設長の確認を経て完成となる。
2.さまざまな課題を話し合い、解決するための委員会活動 施設には、「危機管理」「衛生」「感染症対策」「事故防止」「虐待の未然防止と身体拘束適正化」「苦情解決」「防災」「ボランティア」「広報」「生活支援」の常設の各種委員会が設けられている。職員が分担して構成メンバーとなり、必要度に応じて年数回、あるいは毎月開催している。各委員会では、関係するマニュアル類の作成を行い、2024年度は日頃の事業運営や利用者支援の実践内容を顧みて、既存のマニュアル類の見直しを行う目標を立てている。活動例として、防災委員会は毎月実施する防災避難訓練の準備と反省を担い、苦情解決委員会では利用者が困りごとや相談をしやすいように対応を工夫し、外部の第三者委員を招いて会議を開催する活動を行っている等が挙げられる。それぞれの委員会が専門的に継続して取り組むことにより、職員会議や支援会議等の諸会議を補完して、施設運営と利用者支援の質の向上に寄与している。
3.災害時における利用者の安全確保のための組織的な取組 各種防災マニュアルとBCP(事業継続計画)を整備し、防災委員会が設置され、毎月、出火元や災害種別(火災、防犯、夜間災害、地震、山林火災)を変えながら利用者も参加して避難訓練等を行っている。災害時緊急体制の役割分担や責任体制が明確化されており、防災設備の設置場所や避難経路を示す分かりやすいマップを用意して、緊急時の対策の浸透を図っている。年1回炊き出し訓練を実施し、給食室のライフライン(水道、電気、熱源等)が止まった状況で食事提供をする方法を確認している。施設は那須町の福祉避難所に指定されていて、2023年度はマ・メゾン光星が担当してホールでの避難所設営の訓練を実施した。施設は栃木県のDWAT(災害派遣福祉チーム)として登録されており、ほかの地域や他県で大きな災害が起きたときには、要請に応じて速やかに派遣できるように体制を整えている。
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◇改善を求められる点 1 評価結果にもとづく組織として取り組むべき課題の明確化と計画的な改善策の実施 施設の質の向上に向けた取組は、様々な場や会議等において随時行われているが、組織全体として取り組むべき課題の把握や明確化までには至っていない。例えば、前回の第三者評価結果の総評において示された改善を求められる点や、各評価項目における不十分な点等について再検証し、必要な改善計画を策定して順次改善をしていく仕組みを設けるなど、評価結果をさらなる質の向上につなげる組織的な取組を行うことが求められる。
2 適切な職員間の情報共有 適切な利用者支援を実施するためには、職員間の情報共有が重要な要素であるが、部署間、現場職員・管理職間での情報や課題、意識の共有に差異があるとの意見が職員アンケートに散見されるため、改善が求められる。2024年4月1日に就任した現施設長は、今年度の目標や方針説明の際「管理者層と職員及び職員間のコミュニケーションを十分図ることが重要」と表明しており、今後の実践に期待したい。
3 職員一人ひとりの育成に向けた教育・研修体制の充実 様々な研修に職員を参加させる体制は充実していて、職員の教育・研修の機会は確保されているものの、職員一人ひとりの育成や成長に視点を置いた教育・研修の体制が整えられているとまでは言えない。今後の取組として、職員一人ひとりの研修受講履歴を作成して個人別の研修受講計画を立て、業務に関する知識や技術水準の向上を図り専門資格取得を促すなど、教育・研修体制を更に充実させていくことを求めたい。
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■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
この度は、当法人が運営する障害者支援施設マ・メゾン光星において、第三者評価を実施して頂きましてありがとうございました。 今回は、令和3年度に続く受審となりましたが、一つ一つの調査項目を振り返りながら、出来ている事、改善を要することや、運営・管理上、施設としてのやるべきことを再認識することができました。特に評価の高い点、1.個別支援計画の策定、2.委員会活動、3.災害時の組織的な取組につきましては、今後も支援に自信を持ちつつ、評価に則した取り組みとなるよう尽力していきたいと思います。 |
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■第三者評価結果
別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。 |