とちぎ福祉サービス第三者評価推進機構

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福祉サービス第三者評価結果


■第三者評価機関名
特定非営利活動法人 InternationalSocialServiceCultureCenter
■施設・事業所情報
名称 日光市立落合児童館 種別 保育所
代表者氏名 矢野 美恵 定員(利用人数) 10(8)
所在地 〒321-1105
日光市文挾町38
TEL 0288-27-0058
■第三者評価の受審状況
評価実施期間 令和6年5月23日(契約日)~ 令和7年1月9日(評価結果確定日)
受審回数(前回の受審時期) 1回 ()
■総評
◇特に評価の高い点
保健師をはじめ専門機関と連携を密にして、支援児の発達の様子や対応の仕方について助言を受けている。助言は、保護者を通した情報や関係機関からも受けている。館では子どもの育ちに合わせた個別指導計画書を毎月作成し、保護者の確認時に館での様子を具体的に伝え、指導方法の共有を図っている。子ども同士の関わりには、一緒に遊べるよう保育士が仲立ちをして共に成長できるよう支援している。施設整備は、1人ひとりに合わせた整備が困難なため、段ボール等を活用して安全な環境整備に配慮している。就学との連携では、保護者に館での活動や生活を伝え、修了時まで安心して過ごせるよう配慮している。職員は、特別支援学校の体験教室や障害児に関する研修など内容を確認して研修へ出席を決めている。また、研修等は担任だけでなくクラス担当等できるだけ多くの職員が参加できるよう体制を整えている。館では研修後、館内研修を行い知識や情報の共有を図っている。

日頃から保護者と信頼関係が築けるよう、送迎時のコミュニケーションや連絡ノートなどを使い相互理解が図られるよう努めている。保護者の個別指導計画書の確認は、内容の確認だけでなく、思いを聴いたり、保育の意図を伝える機会でもあるため、時間、場所の設定・工夫を検討している。保護者が参加する行事は、保育参観や夏祭り、運動会、誕生会など6つあり、その場を利用して子どもの成長や保育の内容などの情報交換とともに、家庭との連携を行っている。家庭の状況や保護者との情報交換の内容は必要に応じて児童票に記録している。
◇改善を求められる点
市内公立保育園への転園は、決められた児童票を引き継ぎ文書として定めている。民間・市外保育園への転園については、必要な点を文書化して引継ぎ、やり取りを児童票に記録している。市外保育園等から電話での問い合わせは、口頭で対応しているが個人情報保護に関わる部分を含め担当課を通して確認後回答している。関係機関とつながっている児童は、保健師同士で情報を伝え合っている。利用終了後館長や主任が保護者からの電話や訪問に応じることにしているが、窓口の設置等周知が十分とは言えない状況にあり、保護者の生活の継続に欠かせない事項であることから今後の対応に期待したい。

1人ひとりの気持ちを受け止め、共感したり仲立ちをしながら友だちとの関わりや関心が広げられるよう援助するなどそれぞれの場面で主体的に活動できる環境整備に努めている。戸外で体を動かす等の活動では、子どもたちの希望に合わせ保育士の体制を整え、遊ぶ時間や環境を整えている。友だちと一緒に水遊びや砂遊びを楽しめるよう保育士が仲立ちをして生活と遊びを豊かにする保育が行われている。しかし、子ども間の問題もあり、子どもが自主的・主体的に生活と遊びができるよう沢山ある玩具のうち、おままごとコーナーにブロックやミニカー等の玩具を制限して置いており、十分な環境とは言えない状況にある。保育室内の遊びでも子どもが主体的に生活と遊びが自由にできるための工夫が期待される。
■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回、第三者評価を受審したことで、日々の業務や保育を振り返ることができました。子どもや保護者一人ひとりに寄り添った対応を評価していただいたことで、職員間だけではなく、保護者や地域・関係機関との情報共有の重要性に、改めて気づくことができました。
改善を求められる点として、「児童館利用終了後の子ども・保護者の相談希望への対応について」は、転園先とのやり取りは行っていますが、保護者には、問い合わせがあった場合のみに対応しているというのが現状です。転園等による新たな環境での不安に寄り添うことが、生活の支えの一端になるということを理解し、必要な時に対応できるよう“利用終了後の相談窓口”として明確にし、保護者に周知する機会を設けていきたいと思います。
「保育室内の子どもたちの主体的な活動の環境づくりについて」は、保育活動全体的には評価していただきましたが、保育室内のコーナー遊びの玩具について、子どもたちがそれぞれ自由に主体的に活動できる環境が、十分に整っているとは言い難いという点については、職員間でも課題としています。配慮が必要な場合の安全面を考慮してのことではありますが、子どもが成長していくためには主体的に活動できる環境を整えることは大切なので、安全との両立を実現できるよう考慮していきたいと思います。
 今後については、児童館・子ども・保護者・地域・関係機関との連携をより深め、保育施設としての役割を生かせるよう取り組んでいきたいと思います。
■第三者評価結果
 
  別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。