■第三者評価機関名
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■施設・事業所情報
名称 |
那須塩原市さきたま保育園 |
種別 |
保育所 |
代表者氏名 |
萩原 京子 |
定員(利用人数) |
120(104) |
所在地 |
〒325-0033 栃木県那須塩原市埼玉100
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TEL |
0287-63-7153 |
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■第三者評価の受審状況
評価実施期間 |
令和6年6月3日(契約日)~ 令和7年1月17日(評価結果確定日) |
受審回数(前回の受審時期) |
3回 (2019年度) |
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■総評
◇特に評価の高い点 ○子どもを尊重して一人ひとりを受容し、子どもの状態に応じた保育実践への取組 市立保育園の保育士が守るべき職務倫理を定めた文書「明るい職場づくり」に、子どもや親の気持ちになって考え、一人ひとりの個性を尊重し公平に接することなど、子どもを尊重した保育の実践のための基本姿勢が記載されている。保育士は子どもの心身の発達状況や家庭環境、生活リズムを把握し、一人ひとりに合った保育を計画し、安心して園生活が過ごせるよう配慮している。援助方法や配慮の仕方は、クラス会議や園内ケース会議、全体職員会議等で評価・見直しを行い、検討結果を周知して園全体で共通理解を図ることを大切にしている。園には、様々な勤務形態の職員がいることから、支援方法や子どもへの言葉づかいを含む具体的な対応等について共通理解を図るための方法を検討し取り組んでいる。
○保護者への相談対応 保護者への相談対応については、フローチャート形式の「意見・相談・質問受付保護者対応マニュアル」に示されており、入園前後や、保育見学(園では「保育参観」と称している)の後に行われる個人面談のほか、送迎時や随時の相談、保育支援システムのメール機能を通じた相談に応じている。保護者からの相談内容は、主に子育て・育児に対する悩みが多く、担任等が丁寧に相談に応じている。対応が難しい相談内容に関しては、園長や副園長も担当し、職員会議で情報の共有を図ったうえで保護者に回答し、相談内容によっては、市や専門の相談機関を紹介している。保護者のアンケートの自由記述欄には、「相談がしやすく話をよく聞いてくれる」とか「話しやすい雰囲気がある」「丁寧に対応してくれる」「別に時間を作って話を聞いてくれ、保育園や家での過ごし方や対応を一緒に考えてくれる」等の記述が見られ、相談対応が良いことが窺える。
○保育の質の向上への取組 市の公立保育園は定期的に第三者評価を受審し、各園共通の課題は共有して改善に取り組み、保育の質の平準化と向上を図っている。園では、市の中・長期計画に則り、前年度の反省を踏まえ諸課題の改善に向けて、当年度の「さきたま保育園アクションプログラム」を策定して保育の質の向上に取り組んでいる。同プログラムでは主要目標として4項目を掲げ、それぞれ改善するための手法を詳細に明記して具現化への道筋を示している。また、園長自ら年初に「さきたま保育園職員のみなさんへ」という書面を通じて、職員間のコミュニケーションの充実と職員相互の共通理解を掲げ、協力を呼び掛けている。このことからも職員のモチベーションを最大限に発揮するための環境づくりや、職員個々の力量を結集して組織を活性化し、保育の質の向上に向けて一丸となって取り組む体制が窺える。
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◇改善を求められる点 〇子どもが心地よく過ごすことのできる環境の整備 園舎は1981年の開設後40年以上が経過して老朽化が進み、様々な改修・改善が必要な状況にある。生活様式や気象の変化に適応した改善(トイレの洋式化や遮光カーテンを利用した夏場の暑さ対策等)は必要に応じて行っている。今後も保育室のサッシ戸等の修繕をする予定である。1998年に記録的な大雨で床上浸水を経験している。排水ポンプを設置し、園庭の水はけ等については常に留意し早期に対応しているが、大雨の度に園庭や駐車場に雨水があふれる状態が見られる。衛生管理チェック表や遊具点検表を用いて定期的に確認を行い、換気や室内と玩具の消毒を徹底することにより、安心安全な環境整備に留意している。しかし設備の老朽化に対しては園全体で様々な工夫と対応を行っているものの、職員の努力だけでは厳しい状況であることも窺える。子どもが日々安心安全に過ごせるよう、継続して改修や修繕を行うことが望まれる。
○保育支援システムの有効活用 保育支援システムは、公立保育園の登降把握・指導計画・日誌の作成・効率的な保護者連絡等情報共有の円滑化や業務負担の軽減と省力化及び保育の質向上を図る目的で、市が順次導入を進めている。しかし、職員アンケートや聞き取りからは、①末端機器(タブレット)の台数不足による情報把握の不備や周知の遅延等の発生、②システムの機能・アイテムについての理解力不足があり、十分に機能を使いこなしていない等の指摘が相次いでいる。 新しいシステムを導入して日が浅いので、直ちにすべてのアイテムを使いこなすのには時間を要することは想像に難くない。今後、各園にタブレットの最適な台数を設置し、保育支援システムの導入が保育の質の向上に貢献し、職員はもとより保護者にとっても使い勝手の良さを実感できることが不可欠である。
○集団保育の中での支援が必要な子どもの保育への取組 園は支援が必要な子どもの保育に積極的に取り組んでいる。子どもが集団の中で安心して楽しく生活し成長できるよう、個別に指導計画を作成し、職員間で保育の統一を図り保育を行っている。支援が必要な子どもの保育については、専門機関・医療機関等と連携を図り助言や指導を受け、職員会議やクラス会議等で検討し対応方法を共有している。保護者とは連絡帳や送迎時の会話を通して、常に子どもの様子や家族の思いなどの情報交換を行っている。現在支援が必要な子どもの入園希望が多くなっている現状があり、集団の中での保育内容や対応について検討がされている。今後支援が必要な子どもが他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう、保護者全体の理解を深める取組を行うことを期待する。
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■第三者評価結果に対する施設・事業所のコメント
今回の第三者評価受審に向けて、学び、気づき、改善を目指し取り組みました。各種マニュアルの整備や保育業務の見直しを行い、再確認することができました。改善点としては、行事等の取り組み後の次に活かせる記録が十分でない点あったので、今後の課題として一つひとつを見直し改善していきたいと思います。 今後も子どもと保護者に寄り添い、保護者が望む相談しやすく毎日楽しく通える保育園を目指していきたいと思います。
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■第三者評価結果
別紙の「第三者評価結果」に記載している事項について公表する。 |