■総評
◇特に評価の高い点 当該施設は学校法人内木学園、社会福祉法人内木会を母体に下野市において複合的に 幼児教育事業を展開している法人であり、認定こども園3ヵ所(分園1ヵ所含む)、保 育園8ヵ所(分園3ヵ所含む)、学童事業、スクール事業(そろばん、英会話、プログ ラミング等)を運営している。法人全体としての理念や事業方針等本部機関で統制さ れされている。 法人のミッション等を含め法人の目指すべき方向性について施設管理者に徹底され ており、現場職員にも倫理観や規範が浸透され、理念や計画に基づき保育サービスが 実践されている。全職員へ配布・学習されている「発展計画」(法人作成のマニュア ル)が生きた職務バイブルとして定着している。 今回3ヵ所の事業所第三者評価を実施したが法人の施設長任用について経験、人格な によりその人間性、指導力等をそれなりの人間を登用している点について本部人選能 力(複眼的人物鑑定)の高さについて特記しておきたい。 施設は施設長によって生きた施設か死んだ施設になる。三施設に共通することは、構 成員(職員)が居場所、出番、誇り、倫理観を以て職務遂行している。ひとえに法人と してのガバナンスが行き届いている。 1,施設長を中心に組織的に統制され、チームケアがされている。施設長の陽的な人間性で職場の雰囲気は良好であり、職員間の人間関係も良い。 2,子育て支援、一時預かり、病児保育等を展開して地域の保育サービスニーズに対応した取り組みをしている。 3,ハード面では施設自体が児童の安全に配慮した木造建設であり、床暖房で児童が過ごしやすい保育環境を提供している。また広い芝生園庭でのびのびと遊べる。 4,職員(5名)ヒアリング通して組織内の上下・横の人間関係は良好であり、相談しやすい職場環境が構築されている。(ヒアリング、職員アンケート) 5、利用者アンケートでも保護者の施設に対する信頼感があり、関係も良好である。総じて利用者満足度は高い。特に児童の安全・安心、セキュリティー、プライバシー保護、等に関してきめ細かく配慮してブラインドのないサービス提供を実践している。特に食育に関し、ブログで開示、レシピの紹介、食育便り等きめ細かく保護者向けに発信している。 6,預かり児童の命の安全に関して全職員が普通救命講習会を受講、万一の場合の救急救命取り組んでいる。(受講後の定期的スキル確認等も続けられたい) 7,職員モラルも高い。就労環境についても個人の職員の満足度は高い。法人全体の方針によるところであるが「職員一人一人を大事にする」経営方針で当該施設も運営されている。 8,保護者とのアプリ「えんとつ」等やブログやインスタ等ITを活用して保護者へ園内の様子を情報発信し、かつ連絡帳で保護者との円滑なコミュニケーションに取り組んでいる。(利用者アンケート) 9.職員のスキルアップに積極的に取り組んでいる。法人の研修計画に沿って実施され、 施設内でのOJTが機能して現場力の向上に取り組んでいる。 10,新人に対してメンター制度で成長支援している。組織として人材の育成に積極的に取り組んでいる。
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◇改善を求められる点 1,利用者アンケートで保護者ニーズとして2点提言する。 一つは「小学校以降の子供の生活について」の不安や「発達障害に関する」情報等保 護者懇談会や説明会(勉強会)等保護者要望がある。今一つは福祉サービスに関する苦 情等の第三者委員や施設内の窓口に関する事項の保護者認知度で低いという点であり、施設内で対応協議されることを望む。 2, 職員5名のヒアリングで法人BCPについて質問するが言葉が認識されていない。災害時・感染症時の危機管理、リスクヘッジに関する職員の意識向上を望む。社会的弱者の人命を預かる保育現場として災害時等緊急時の職員の行動規範について意識の醸成が望まれる。 3, 事業計画、組織の課題、サービス向上のカンファレンス等において職員参加型の 意見反映によるボトムアップの運営形態を推進されたい。職員アンケートでも職員は、施設運営においての参画意識は高いと考えるので広く職員の意見に耳を傾け協議する運営体制が望まれる。本年度の重点目標③にも「職員の声を大事に」との目標が掲げられている。職員アンケートから道半ばと思慮するが、施設管理者側の一層の努力を期待したい。 4,自己評価、面接、研修等と人事評価への反映した人事考課、その結果についてのフィードバックに施設・法人として仕組みとあり方について検討されることを期待する。 5,法人全体の地域福祉推進策の他に当該施設としての地域福祉の推進という点について職員と協議して施設としてできる取り組みについて期待したい。
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